繰り返す円環の果てに

シンフォニック=レインも総評書いて一段落したしで
そろそろ別の作品に手を出せる頃かなと、
ここの所「3days〜満ちてゆく刻の彼方で〜」をやっていたりで、
旅行前から始めててようやくコンプ。

大分前に書いた私的ベストのランキングとかロスカラ感想辺りからも
分かるかもしれないですが、個人的にループモノってのは大好きなわけで。
そんなループ好きの自分にとっては非常に楽しめる作品でした。
ループの原因やオチをそれまでの猟奇サスペンスから突如超魔術バトル
な展開に持ってちゃったのは結構否定的意見はあるっぽいけど、そもそもループって段階で非科学的なんだから
そのオチにファンタジーやSF要素が来たっておかしなこと無いだろうと個人的には納得できたし。
なによりオチをそういう方向に持っていったおかげで、ループの原因とそこからの脱出のシナリオ展開が
きっちり収束させられたんだからそれを思えばその位安いもんだと。

ループものにおいて、ループからの脱出ってのは大抵、ループ自体を起こらないよう世界をひっくり返すか
条件を満たすことにより、ループの最後の時点で、ループ開始地点に戻されること無く、その先の時間へと
突破するってパターンだと思うんだけど、この作品の場合どちらでもないある意味盲点っぽい突破を持ってたし、
その突破法がシナリオ展開的にも、重要な大前提を崩し、全ての決着をつける事を盛り上げる要素になってるのが美味しい。

繰り返した3日間の中で、深めたキャラクター達への想いと、徐々に明らかになる真実
その上でループを突破し、決着に至るまでの流れが個人的にループモノに求めた醍醐味を
かなりのレベルで満たしてくれて、それだけで期待以上の満足。
「真実の扉」を開く所や、ループからの脱出とそこからの展開はそれまでの積み重ねも
あってかなり燃える展開だったし。
EDに関してもご都合主義的な所もあるけど、余韻が残る感じでかなり好き。
まとめると欠点も多いけど、個人的にはループモノとして非常に楽しめたので満足って事で。

あと直接の評価とは関係ないけど、パロディネタ多すぎ。
メジャー漫画やらエロゲやら2ch用語やらのわりと在りがちなネタはともかく
やたら古かったりマイナーなネタとかも含めて自分が気付いただけでも
軽く30作品以上くらいのパロネタあったし。特にオカルト研の部室が凄かった。
まさかこんな所でディスコミネタ見るとは思わんかったよ。