2006年ベストゲーム

アンケートでは今年対象のはやらなかったけど、
こっちはまぁいつものごとく。例によって順位は客観的な作品評価ではなく、
あくまで自分の思い入れ主体ってことで。


・一位「舞-HiME 運命の系統樹 修羅」
結構迷ったけど純粋にシナリオの良さというか、感動させられた度合いを考えて今年はコレを一位で。
とにかく修羅で追加の静留編の良さに尽きる。
この決して報われないと分かっていながらも、愛する者の為に自身の犠牲を厭わずに
傷つけ、傷つきながらもその道を貫き通す生き様が正に『修羅』って感じで凄まじい。
なつきシナリオの喪失感を互いに抱きながら前へ進もうとするラストも良かったし、
エンディングテーマの歌詞がまた絶妙で余韻を感じさせてくれるのもよい。


・二位「機械仕掛けのイヴ 〜Dea Ex Machina〜」
純粋なシナリオの完成度とか評価するならもうちょっと順位を下げざるを得ないんだろうけど、
楽しんだって意味で言うとトップクラスなんでこの位置で。
経営SLGとかカードバトルとか淫具エロとか制作者がやりたいこと詰め込んで
とにかくプレーヤーを楽しませようっていう意欲が感じられる所も良いけれど、
やっぱ何より作中のバトルの熱さがもう私的にクリティカルヒット
狙いすぎでひいちゃうかギリギリな振り仮名満載の必殺技とかはともかく、
原理とそれにより起こされる現象、その結果って感じで理系くささ溢れるテキストはかなりツボ。
ストーリー展開自体もちょっとインフレしすぎな面はあったけど、熱いイベント満載だったし。
SRC的にも10Kb以上のアホみたいな長文レスをつけてしまうくらいに入れ込んでるし、
とりあえずアイコンも描きたいなー。


・三位「天使憑きの少女
エンターテイメントや「エロゲ」としてみた場合、評価のし所がないくらいなんだけど、
訴えるべきテーマを語った物語としてはこの上なく完成してたと思うわけで。
ここまでのテーマ性をもって、なおかつ一個の物語としてもきっちり完成したものを見せられて
エロゲーもまだまだ捨てたもんじゃないなと思わせてくれた作品(いや、もとから捨ててる気もないけど)。
面白かったとか、感動したとかはともかく、作品の在り様に
「スゲー」って思った度合いでは今年どころか歴代でもTOPクラス。
販促展開に失敗して全然売れずにブランドも活動停止しちゃったっぽいけど、
シナリオ重視でゲームをゲームをやるひとには、一度PLAYしておいて欲しいと強くおもう。


・四位「この青空に約束を―
なんかまたこの位置かよって感じだけど、丸戸シナリオPLAY時の面白さというか
楽しさは抜群で安心して楽しめるんだけど、その分後に尾を引く部分が弱くて
年の前半に出てることもあって、どうしてもインパクトも薄れて不利なんだよなー。
フォセットを崩してたらまた違ったのかもしれないけど、
しばらく機械仕掛けのイヴの余韻に浸ってたくて(&データレスの都合で)
そっちを再プレイとかカードバトルのやりこみしてて、フォセットはクイズとサントラくらいしか
触れてなかったので結局盛り返せず。ホント好きなのは確かなんだけどねー。
ってかここまで書いてゲーム自体の感想にほとんど触れてねぇな。
まぁ、PLAY時の日記で色々言ったから良しとするか。


・五位「キラークイーン
1-4位はかなりの接戦で自分の中でもどんな順位の入れ替えが起こっても不思議じゃないんだけど
とりあえずこれはそこから少し落ちる位置で。
実際面白かったのは確かなんだけど、発売前に期待してたバトルロワイヤル系統の展開がおざなりというか
ライターが書きたかったのは結局そういう方向じゃなかったんだねというか。
主人公のキャラクター性とか、「どう生きるか」って感じのねっこのテーマが
こなかなを思い出さずにはいられない感じで、それはほんと良くかけてたと思うし、
表シナリオの終盤の(遥彼方を否定したような)ヒロインの行動とかある意味燃えたけど、
事前の広報展開は明らかにバトロワ系の展開を期待させるように煽ってただけに、
そこは食い足りない感が否めないのと、パケヒロインの麗佳シナリオの無さが認められないのでこの順位で。