昨日の続きというかなんというか
アルとトルタについての私見

アルについては最初は、物語の登場人物っていうよりも、
どちらかというと登場人物たちを取り巻く状況って捉えていた所に、
真トルタである意味本当に状況でしかなかったことも明らかになったりして
結局あまり感情移入しないで読んでいたのってのが個人的に大きく。
初回プレイ時はアルへの思い入れってのがほとんどなくて、
逆にトルタには感情移入しまくりだったので差は開く一方で、
それ故グランドエンドに納得がいかないと思ったりも。

ただ、フォーニルートを改めて見返したり、トルタだけじゃなくてアルの3年間の
想いも考えると、グランドエンドもあるべきエンディングだったかなと思えたりして
アルへも感情移入するようにはなったのだけど、やっぱりトルタへの思い入れとは
決定的な差があって。まぁ、個人的にトルタは今までやってきたゲームの登場人物で
もっとも好きになったキャラクターってのがあるから比べるのが酷でもあるんだけど。

で、この差が何だったか考えると、一人称視点での心情描写量の絶対的違いって
言ってしまえばそれまでなんだけど、トルタがクリスとアルへの気持ちと、自分の想いの
狭間の中で、耐え切れないほどの重圧を背負って、この3年間を過ごしてきたのに対して、
アルの場合は、当然トルタへの気遣いもあるにはしろ、結局の所ほとんどクリスへの
想いだけで完結してるように感じるわけで、特にフォーニルートとかそうじゃないかなと。
トルタが押しつぶされそうになってた3年間をアルはフォーニとしてクリスを気遣いながらも
自分自身、何だかんだで楽しみを感じながら過ごしてこれたのだろうし、
この辺がある意味トルタよりアルの方が実際の所強かったってことじゃないかなーと感じるわけで。
トルタの見せたあの強さの中の「弱さ」に惹きつけられたものとしてはそこが最大の差に。