『羊の方舟』コンプ感想

すでに媒体がWebノベルではないけど日記のカテゴリ分けの都合上このままで。
とりあえずまずはネタバレしない範囲で簡単に印象を言うと、シンフォニック=レイン以上に
ダウナー系で人を選びそうな作品。まぁ、初期設定、Web公開分から予想出来る通りと言えばそれまでだけど、
ハッピーエンドが好きな人にはどう考えてもオススメ出来ない。
個人的には「楽しい」かはともかく「面白い」と感じた部分はあったし、考えさせられる部分も含めてかなり嫌いじゃない。
流石にシンフォニック=レイン程の衝撃や思い入れはないけど、触れて良かったと思う作品なのは間違いなく。

以下内容に触れつつ感想を


昨日の感想書いた後、いよいよ書き下ろしの新規展開分に入って行ったわけで、
Web公開分で既に全体のボリュームの半分以上あって、残りの新規部分は
各キャラ毎の最終選択までのストーリー(アキラ編は既にWeb上で公開済み)と、
それぞれの最期までを描いたストーリーくらいって感じかな。
まぁ、丁度その新規部分から展開もえらく加速するというか正直予想してなかった方向まで行かれた感もあった。


最初の設定や序盤の展開から個人的に期待したのは、自らの為に如何にして
シャトルに乗る一人−−生け贄の羊を差し出すかって部分での登場人物達の思惑やらエゴのぶつかり合いにあったんだけど
結局3人それぞれ共に最終的に「如何に殺すか」ではなく「如何に死ぬか」に話が収束しちゃったのがちょっと予想外。
もっともそれで期待外れだったかと言えばそんなこともなくて、むしろ予想外の展開故の面白さがあったのだけど。

3人それぞれの話を比較すると最期まで読んでもやっぱり一番良かったのはぶっちぎりでウォルシュ編。
Web版でもシャオリーの「理由」のくだりでえらい衝撃受けたけど、それで留まらずにさらなる追い打ちが多段で来たからなー。