機械仕掛けのイヴ感想

戦国ランスが流行ってる世間様に反逆してみる感じで折角勧められてたし、
データ的にも興味あるしで手を出してみたわけですが、ここまで楽しめる作品だとは嬉しい誤算。
SLGやカードバトル部分も思ってた以上に楽しめたんだけど、それ以上にシナリオの出来が予想以上で。
AIと人間の関わりって言うテーマ部分がしっかりしてたのもあるけど、
なんと言ってもバトル部分の盛り上がりっぷりが尋常じゃなく。
個人的に燃えた度合いは今年と言わず今までやってきたゲームの中でもかなり上位。
トンデモ部分はともかく、原理とそれによって引き起こされる現象と結果で描写される
戦闘シーンのテキストはこういう作品だと凄い相性良いやね。
後半のバトルシーンはインフレぶりも凄いけど、バトル描写もそこに至る展開や心情も
ちゃんと熱くてもう燃えること燃えること。特にティエラルートとファムルートの終盤がすげぇ。
淫具開発SLGとかいうジャンル名やパッケージ含めた広告展開とかどうにもエロやバカゲーっぽさを
前面に押し出しすぎてひかれちゃってる感があるみたいだけど、この内容ならもっと広く認知されて
評価されて良いと思うんだけどなぁ、埋もれた良作になっちゃってて勿体ない。


まぁ、SLG部分が最初は良いけど、2周目3周目以降になると結局やること変わらなくて
ただの作業になりがちだし、カードバトル部分は運の要素が大きすぎるのと、
敵の思考ルーチンに理不尽な部分が感じられることがあったりとかの欠点もあるし、
テキストに関しては戦闘時はともかく、日常シーンとかがやたら遠回しな言い回しが
多かったり、心情描写が無駄に冗長だったり一人称と三人称の使い分けが曖昧で分かり難いとかの
欠点も多くて素直に名作とは言い難いけど、それでも自分としては非常に楽しめたのは確かだし、
これももっと売れて欲しいと思える作品だ。


最後に個人的キャラ順位
燃え:ティエラ(メルキ含む)>ファム&イリア>九音≒ホムラ
萌え:九音>イリア>ティエラ


しかし、人間ヒロインの目立たなさっぷりが凄いな。
まぁテーマ的にロボ娘側メインになるのは間違っちゃいないんだろうけど。