「鎖 −クサリ−」

前回の内容が当初の予定よりも真面目な雰囲気で書いちゃってて、
書き足りないというか叫び足りない部分があったので、
もはや誰も読んでない気もしつつ、もうちょっと頭悪い方向で追記。
既に初回クリアしてから一月近く経ってもまだ再PLAYし続けてるというか
最近これ以外殆どゲームやってないくらいには嵌り続けてる。
まぁ、それもこれも全ては恵のためということなのだけど。
まず、根本的にキャラデザの段階で普通に好みだった上に、
性格その他の内面描写もストライクゾーンド真ん中で
かつシナリオ展開がある種の理想を体現した完璧に近い仕上がりだし。


今後さらに時間が経った場合にどうなってるかで真価は問われるわけだけど、
現在の段階で少なくとも「ヒロイン」としては今までPLAYしてきたゲームの
登場人物全ての中で一番と言える所まで上がってきた。
トルタ@シンフォニック=レインや冬子@僕と、僕らの夏の場合、
その魅力ってのが本人視点での内面描写による部分が大きく、
実質ヒロインというより、主人公としてみられる上に、
最終的な彼女たちの救済が主人公の主体的な行動とはほぼ無関係に
三者(ニンナさんや旅館のおばさん)の助言がきっかけになってたのに対して、
恵の場合は、主人公が自身の選択で恵と向き合い、葛藤と覚悟の上で行動し、
その行動でもって彼女への思いを証明することで初めて真のエンディングに至り、
救い出す事が出来るというまさに「ヒロイン」として位置づけられていた事が大きい。


シンフォニック=レイン僕と、僕らの夏の場合と違って、
ヒロインとの関係性やエンディングへ至る展開において、
「この主人公でなければならなかった」って事がきちんと示されてる事もあって
この「香月恭介」という主人公と「片桐恵」というヒロインの組み合わせは
カップルとしても今までやってきたゲームの中で最高に思える。
物語の開始時点で既に他のどの登場人物達よりも、
恭介と恵がお互いの事をより深い部分まで理解している事が垣間見えてはいたのだけど、
それだけに留まらず、最終的に作中の事件を通して描かれた絆は、
自分自身の命よりも相手が大切という、それだけならこの手のゲームに良くあるレベルを越えて、
相手の為に殺人という最大のタブーを犯す事も厭わないことで、想いが証明されるにまで至る。
ここで描かれた絆の深さは、その展開と共に圧倒的な説得力をもって
決して口先だけのものではなく、限りなく強固な絆−鎖−であると迫るわけで、
ある意味これ以上はないほどの「純愛」を描いていると言える。


そんな感じで思い返してみて、やっぱり自分はこの作品を
「香月恭介」という主人公が『片桐恵』というヒロインを
救い出すまでに至る物語として最高レベルに好きだと再確認。