予想以上に手間取って長引いたキャラ雑感もこれでラスト

・クリス
形の上では主人公、実質はプレーヤーが作品世界を覗くための窓口たる存在。
実際各ルートでの主要な場面での決定権はクリスではなくヒロイン側が握ってるわけで。
真トルタルートじゃ、主人公じゃなくてヒロイン(笑)ですし。
真トルタにおいての世界の反転。その為のひっくり返されることになる、前提の世界を形作る
為のクリス視点とも言えるわけで、そういう意味ではある種狂言回し。
主人公として見た場合は、序盤の無気力さや終盤での優柔不断なところ等
ストレスを感じさせる部分もあるが、その辺はきちんとした理由も存在していることもあって
個人的にはあまり気にはならずに。グラーヴェの狂気の片鱗に気づきながらも結局リセを
行かせてしまったあたりは流石に納得いかなかったけど。
リセやファルルートでは3年間の手紙のやりとりの重さの割にあっさりアルと別れてしまう点に
違和感もあったのだけど、こころのどこかでアルの状態を覚えてる部分があったから故なのかなとも思ったり。
アルの身に起きたことを完全に忘れてしまっているなら、そもそも雨は降っていないだろうし。
仕方ないとはいえ個人的にもっとも許せなかった行動はゲームスタート前の時点で
トルタとアルの比較においてアルを選んだ理由。自身の気持ちではなく、トルタは強い子で
アルの方がより自分を必要としているだろうという勝手な思いこみでアルを選んでしまったことそのもの。
トルタだけでなくアルに対する裏切りでもある気がしてしまう。事故の後アルを思い出せなかったことは
クリスの責任ではないとするなら、クリスが罪を負うべき所はこの部分にあるかなと。
まぁ、自分がアルよりトルタのこと好きだからそう思うんだろうって言われたらそれまでだけど。

印象に残った台詞
「頑張ったんだね」