ナルキッソス


とりあえず直接的な感想は書かない方がいいっぽいので
ネタバレにならなさそうな範囲で思ったことをいくつか断片的に。



こういった短編でテーマ絞って挑戦してみるって感じの作品作りは好みだけど、
受け手の脳内イメージでの補完を考えてCGも声もなしって方向性は支持しがたいかなー。
それならぶっちゃけ小説読んでりゃいいじゃんってことになっちゃうし、
自分がテキスト主体のPCゲーに期待してるのはシナリオとそれを高めるための
音楽やCG、演出等(場合によってはゲームシステムも)との融合なわけで、
そういった小説には出来ないゲームならではのアドバンテージを捨てるってのは逆だろと。


まぁ、当初のコンセプトはともかく、実際の作品は結局声入りだし、
立ち絵はなくてもCGは一応あるし、特に「写真」はCGに頼った視覚的な演出として
ベタとは言え効果的な使われ方してたしで、個人的にCG不足等の不満は感じなかったけど。


シナリオの内容はまぁ、深くは触れないけど、短さもあって掘り下げ足らんところは
感じちゃうけど、「銀色」の特に一章で洗礼を受けてる信者としては
「眩しかった日のこと、そんな冬の日のこと……」
ってフレーズだけで全肯定したくなる。
客観評価はともかく好きか嫌いかで言えば確実に好きの方に分類される作品だ。