『単彩綺劫』

Not十八禁の。オリジナル同人ノベル
群青の空を越えて」の感想を読みに言ったレビューサイトのレビュー一覧にあった
タイトルが目に止まってふと感想読んでみて、高評価だったのでサイトもチェック
→TOP絵の雰囲気&主題歌がかなり好みっぽい→通販サイトで在庫僅かっつー流れで
詳しく内容調べたりせずに勢いで購入。まぁ、同人だけあってショップ売りで700円と安かったし。


んでさくっとPLAYした感想を。
元々月姫の二次創作やってたりとか作者自身も否定してないように
至る所にその辺の影響受けていますってのが色濃く出てるわけだけど
(伝奇タイプの吸血鬼モノって時点でモロだし、その上主人公が魔眼持ちだし)
設定はともかく、文章の読みにくさまでその辺の影響を受けてるのは勘弁して欲しかった。
正直過剰修飾の文章は読むのが疲れるし、中盤辺りのキャラ同士の問答とか
抽象的な言い回しばっかりで結局何が言いたいのかイマイチ伝わってこない辺りがツライ。
ストーリー自体はそこまで長い話というわけでもないけど、トータルのボリュームが
700円のソフトとは思えないくらいにあるのもこういう場合は善し悪しだ。
まー、そういったマイナス点が結構あって、手放しでオススメ出来るかと言われると微妙なんだけど、
それでもそれらの欠点を補って余りあるくらいのプラスがあったわけで。


断片的に明かされていく主人公の過去とその欠落、張り巡らされた伏線、そして街を騒がす吸血鬼事件と
プレーヤーを引きつける展開は用意されてるので、なんだかんだで先が気になって読み進められたし、
何より終盤の、ラストバトルへの流れとバトル自体の盛り上がりっぷりがもう最高。
個人的に大好きな方向性の流れ(激ネタバレ:愛する者同士の殺し合い(殺愛))だったって事が大きいけど。
このラストバトル〜エピローグまでの展開はホント良かった。これだけでやった価値があったと思える。