というわけで、こんにゃくこと「この青空に約束を―」の感想をば。
まぁ、発売日に買って日曜にはコンプしてて、
きちんと感想まとめてから書こうかと思ってたけど、
ちょいとまとめるのにまだ時間かかりそうなんで、
キャラ個別の感想とかは後に回して
とりあえず雑感というか総評だけでも。


ショコラ、パルフェの系列でスタッフそのままの新作ということで
良作以上はほぼ鉄板だろうとなんの不安もなしに購入。
地雷ひしめくこの業界、新作を発売日当日に買うのはかなり稀ってーか
ぶっちゃけ、丸戸シナリオか早狩シナリオかだけですが、自分の場合。


んで実際にプレイしてみてどうだったかというと、
軽快なテンポのテキストでキャラ同士の会話とそれによって引き出される
各キャラの魅力に「仲間」への思いが強く感じられるシナリオ
って感じで今回も「いつもの丸戸」は健在。
期待に違わず日常パートのやりとりだけでも十分に楽しめた。


そういった日常の楽しさの上に、更に「ショコラ」では翠→チロル→香奈子(→香奈子SS)
って一連の流れによる香奈子エンドの破壊力があって、
パルフェ」じゃ里伽子シナリオのそれまでの全てを伏線にしてひっくり返すちゃぶ台返し
あったわけだけど、こんにゃくの場合そういった特定のキャラの攻略を最後にしないと
泣きをみるといった感じの構成はなくて、個別キャラクリア時点ではまだまだいくらでも
描写できるイベントが残ってるであろう所からエピローグに飛んじゃってることもあって
不満というわけではないにしろ、物足りなさの残る気分だったんだけど、全員クリア後の
「約束の日」のエピソードで完全にやられた。

突出して好きなキャラはいない替わりに、どのキャラにもそれまでのシナリオを通して
強い思い入れをもつに至っていて、つぐみ寮での数々の想い出を大切に思う気持ちを
共有できていただけに、その「楽園の終わり」を前にした各キャラクターの心情に
どっぷりと感情移入して、最後の会長の例の台詞以降もう完全にシンクロしちゃって
こっちも涙止めようがなく、エンディングのあの歌もクリティカルヒット
ライターの掌で上手く踊らされただけかも知れんけど、この一体感は感じたモン勝ち。


この後の最終シナリオの扱いとか、一部の個別ルート分岐後の寮の一体感の薄さとか、
マイナスに感じた部分も結構あるし、完成度の点で言えばパルフェの方が上かなとも思うけど、
この「約束の日」に感じた想いの大きさがある分、「この青空に約束を―」の方が好きになれた。
期待通りの楽しさと、期待以上の感動と心地よさを味わえたわけで、早くも今年の私的ベスト有力候補。