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順番は自分のクリア順、全員分一度にまとめるのは骨なんで小分けにする方向で。
ネタバレありなんで注意

･浅倉奈緒子

目的のためなら手段を選ばない策謀系の腹黒生徒会長っつー点で
属性的にもろストライクだったこともあり、事前評価的に一番高くて、
それはまぁクリアしても変わらず、他のキャラより一歩抜けて一番好き。

シナリオ的には単に恋愛ものとしてだけ評価するなら、今回一番良かったとも
思うんだけど、今作品の場合自分的に求めてるのはそういう方向じゃなくて
つぐみ寮の住人達の交流そのものだったわけで、会長の場合本人が強すぎて
シナリオ上の問題を殆ど独力で解決できちゃって、せいぜい海己が航を励ました位で
他の寮生との絡みが殆どなかった分トータルの評価は低め。
ただ、｢嘘をつき過ぎて信じてもらえなくなった狼少女は、本当に狼が現れたとき、
たった一人で狼に立ち向かうことを決意〜｣なくだりはツボに嵌った。
策謀系キャラで、実務面だけじゃなくて、恋愛面でも相手を振り向かせるために
策を練るみたいなのは他の作品じゃなかなか見ないからこの変も新鮮で良かったけど。
過去に色々あって、今は近しいけれど明確な一線が引かれた位置にいるキャラってことで
香奈子―里伽子に連なる立ち位置ではあるけど、｢知られざる過去の真実｣みたいなのはなくて、
過去は過去でお互いに決着は付いていて、問題なるのがあくまでも現在の両者の気持ちに絞られてた点で
前二者みたいな問答無用で他キャラのシナリオをなかったことにしちゃうような重みはないけど、
この作品の方向性だとそれをやられても困るのでこれはこれで悪くないでしょう。

キャラの魅力って点では本人のシナリオより、他のキャラのシナリオでの見せ場の方が印象強いかなー。
特にさえちゃんシナリオの終盤は異様に輝きまくってる。｢よりにもよってお前かー！｣とか大好き。
まぁ私的ベストシーンはやっぱり｢約束の日｣の答辞でぶちまける所なわけだけど。
｢さよならのかわりに｣の合唱で最初に泣き出すのも実は会長って所も何気にポイント高い。

･桐島沙衣里

発売前の時点では世間的な人気は思いっきり最下位だったみたいだし、
自分もそれほどには期待してなかったんだけど、いい意味で予想を覆して
真っ当に萌えるキャラになってて正にダークホースって感じ。
明らかに教師・年上としてダメなキャラなんだけど、だからこそ良いという｢ダメかわいさ｣が凄い。
教師として成長してもこの｢ダメかわいさ｣自体は失われてないあたりも良いやね。

個別シナリオは｢大チョンボ｣→｢12人の怒れる(略)｣な流れも楽しくて好きだけど、
灯台での問答がこれ以上ない位のダメっぷりのアピールで素晴らしい。
あそこまで緊張感がなくてグダグダな告白？シーンはありえねぇ(笑)

他キャラのシナリオだと日常の学生気分な駄目さ程度で
個別シナリオ程の｢ダメかわいさ｣はなかったけど、凛奈の監督や静の保護者とか
なんだかんだでちゃんと責任果たして良い先生やってくれてるところは好印象。
｢約束の日｣での立ち回りもおいしい位置だし、予想してた以上に好きになったキャラだった。